深沢俊太郎

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Shuntaro Fukasawa
新中国いろはたとえ歌留多


「新・新中国いろはたとえ歌留多」
(連載/月二回/毎月10日と24日更新)
No.32 2006年6月10日
新中国いろはたとえ歌留多:連載No.32
 その昔、筆者が北京に駐在していた時の話です。街中の通りで、白昼堂々、夫婦の痴話喧嘩らしきものを、やっているのを、よく、見かけたものでした。最近のように、一週間程度の日程で、しかも、転々と、あっちこっち駆けずり回る仕事では、めったに、喧嘩の修羅場にめぐり遭えるものでは、ありません。しかし、友人らに聞いても、「よくヤッテいるぞ」と、いいます。なら、これは、どうも、中国的な光景、と、云っていいように、思います。本来"夫婦喧嘩は犬も食わぬ"ハズなのですが、路上で、喧嘩の当人らを囲んで、黒山の人だかりができ、そのうち、周りの人までも、言い争いに加わり、口角あわを飛ばしているサマは、ナカナカのものです。関係のない第三者の野次馬らに向かって、何やら己の意見を訴え、相手の非を詰(なじ)る眼差しは、迫力がありました。仲裁に入ったと見える人までもが、またまた、言い合いをくりひろげるのですから、傍目には、滑稽(こっけい)ですらあります。内容を百バーセント、聴き取れる力があれば、もっと愉快だろう、と思ったりもしますが、日本では、まず、見ることのできない光景です。中国駐在のビジネスマンは、車は極力避け、我が益友S氏推奨のリュックに資料を詰め、担いで歩き回る"徒歩営業"をすりゃ、きっと新しい"出遭い"も、ありましょう。

シャレた、というか、ちょっとエロな俚諺をひとつ!
《夫(フー) 妻(チ) 打(ダァ) 架(ジィヤ) 不(ブ) 用(ヨん) ?(チュエン),放(ファん) 上(シァん) ?(ヅゥオ) 子(ヅ) 就(ジィウ) 吃(チィ) ?(ファン)》
「夫婦喧嘩に諌(いさ)めは無用。そのうちチャブ台ひろげて飯喰らう」
(夫婦喧嘩に口出しは無用、そのうち裙子(スカ-ト)をめくってナニをする――やがて、"仲直り"する、の意にもとれるのだ、と、教えてくれた朋友がおりました。)

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