私事ながら、オツな列車の旅、あの「オリエント急行」からユーロースターに乗り継いで、ロンドンに着いたのは、かれこれ、ひと昔ほど前、1996年の10月11日(金)のことでした。幸運なことに、滞在三日間は、インディアンサマーばりの、いい天候に恵まれ、ケンジントン公園とハイドパークのすばらしさを、夫婦して、のんびりと、タンノウしました。あんなに広大な公園が、市内にいくつもあるロンドンは、実にウラヤマシイ。今、振り返って見ても、忘れられない思い出の街の一つとなっております。
さて、このロンドンを『倫敦』と書くと、中高年のかたには、馴染みのある漢字です。しかし、今の簡略字での中国語ですと、。これじゃ、ちょっと困りますね。「え?」と首をひねることになりましょう。また、これをと、ひっくり返して書くと、なんと「夫婦の営みをする」という意味になるのですから、中国語も、愉快です。「ロンドンでドンロンしよう!」なんていってしまえば、洒落にもなりましょうか……ちなみに、オリエント急行のキャビンで(ドゥンルン)するのが、外国人の間で流行っている、と聞いたのは、パリ在住の友人からでした。車内での営みは、どうも夫婦だけのものとは限らないらしい。もっとも、あんなに揺れる列車では、オチオチ、眠っちゃおれないわけで、いっそ、一晩中、列車の揺れにあわせて、ユレ合っていたほうが、イイのかも、知れません。
この稿では、カタカナで書く外来語の言葉、それも「花」の名にしぼって、とりあげてみます。筆者が、かつて目にした中国語の語学書には、花の名前を紹介したものが、あまり見当たらなかったなぁ、と、思いながら、いつの間にか、だいぶ時が過ぎていました。遅ればせながら、勉強開始です。せめて、自分の知る花くらい、中国語ででも、知っておきたい、という思いから、調べていくうちに、ひとつ、面白いことに、気がつきました。それは(紅)という字のつく花が、けっこうある、ということです。
以下、中国語を識る読者のあなたは、どれくらい、知っていましょうか。
順に:
「ポインセチア」「オシロイバナ」「ハゲイトウ」「庚申バラ」「サルビア」「ベコニア」「ゼラニウム」「シナノサツキ」「タチアオイ」
です。
ただ、というのは「赤い色」ばかりを意味するとは限らず、「よいこと」「人に好かれる」「人気がある」などの意味もあるので、中国語の花への命名も、中国らしさがあるように、思ったりもします。
以下は、筆者が現在、かろうじて、識別できる花の名を中国語で何というのか、列記してみました。
花の名前の例
筆者の花の名探究は、これからが本番。しかし、目標の、花が落ちて、葉だけになった草花の名前をいい当てることができるまでには、まだまだ、当分、時間がかかりそうです。
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