いいパートナーを見つけるのは、なかなか難しいこと、とは、の項で書きましたが、人間、やはり、一人でやれることは知れたものです。事業を起こし、伸ばすには、仲間との結束、助け合いが、どうしても、必要となります。標題の句は「何ごとも独力では困難である」という意味で、
「一筋の糸では、より合わせてヒモにすることはできないし、一本の木では、林にはならない」
という中国の俚諺から来ています。
日本にも「一本薪は燃えぬ」という諺がありますが、中国には、類似の俚諺がけっこうありますので、今日は、それらを列記して、ズボラを決め込みます。
「一すじの糸では、より合わせて糸にすることはできないし、片手だけでは、どうして手をたたいて打ち鳴らせようか?」
「片手だけでは、拍手することはできない」
「単繊維だけでは糸にはならない、孤掌は鳴りがたい」
「一本の柱じゃ、家は建たぬ」
「兄弟三人が心一つにすれば、門前の泥も黄金に変えることができる。兄弟三人がバラバラでこころを一つにしなければ、家中の黄金(かね)も塵(ちり)あくたと化するものだ」
「人心斉(そろ)えば、泰山も動く」
「一人は、二人の智慧に敵(かな)わない」
いずれも、「ナットク!」です。
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